ロゴマークはその時代の流行と大きな関係がある

私たちは多くの場面でロゴマークを目にすることになります。企業のマークのほか、商品などでもよく見かけ、なじみのあるものも多いでしょう。そこにはその時代の流行が大いに関係していることがあるので、その点について考えながら見直してみると、より深く企業や商品について知り、興味を持つきっかけになるでしょう。

そのヒントについてみていきます。

ロゴマークのコンセプトの考え方

作成された時の流行が反映されやすい

ロゴマークは作成するときに、いかに人に受け入れられるかを考えて作られることになります。そのため、その時点での流行も加味してデザインされることが多くなるのです。流行している色や、流行しているものなどが取り入れられていると、人目に付きやすくなったり、興味を持ってもらいやすくなります。

あえて時代を問わずに使えるようにシンプルな色やデザインにすることもありますが、独創的なものを作ろうとしたり、これまでにないものを求めようとすると、その時代に流行しているものを取り入れることが多いのでしょう。

そうした視点から見ていくとロゴマークは非常に興味深いものとなります。

時代によって変わることも

長く続いている会社や商品の場合、ロゴマークも長く使われていくことになりますが、その際に時代の流行に合わせて変化させていくこともあります。大きく変わらなくても、ちょっとしたデザインが変わっていることもあります。

固い印象だったものが柔らかい印象になったり、色を変えて雰囲気が違って見えてくることもあるのです。ちょっとした変化でも与える印象に影響を及ぼすことになりますから、それだけ神経を使ってロゴマークをデザインしていくことが求められます。

こうした変化について注目してみるのも面白いものです。

対象によって影響度が変わる

ロゴマークを作成する際に、どのような対象に向けて見てもらいたいのかを考えることが多いでしょう。その際に、流行に敏感で様々な情報を得ている若い方に対して見てもらいたいと考えている場合には、流行の色やデザインを取り入れることが多くなります。

好まれやすい傾向があるからです。しかし、そうではない年配の方は、デザインなどにはあまりこだわらず、安心してみていられるものを好むこともありますので、比較的シンプルで安定感のあるデザインになりやすいです。

そうすると流行を反映する形にはなりにくいでしょう。こうした年代の違いなどについても見えてくることがあります。

社会問題も流行?

ロゴマークには、その時の社会問題などが反映されることもあります。特に最近目にするようになったのは、環境問題に配慮することを示すためか、グリーンカラーや自然をイメージしたデザインを取り入れたものです。このように、これから社会に対してどう向き合っていくか、意識の高さなどを示すデザインも含まれていることがあります。

そういった視点からロゴマークを見ていくと、新しい発見があるかもしれません。特にその業種にかかわるものであれば、会社の業績などにもある程度影響を与えることもあるでしょう。商品ロゴであれば購入にもつながりやすくなる利点があります。

ロゴマーク自体にも魅力を感じる人が

最近はロゴマークのデザイン性の高さから、それ自体に魅力を感じる方も多くなってきました。場合によってはロゴマークをデザインした服なども販売されていて、人気を集めているものもあります。一目で見て何を示しているのかわかるもの、なんとなくかっこよく見えるもの、意外性が面白いものなど理由は様々ですが、マーク自体に興味を持つ方が多いのは面白いところです。

最近はレトロなものも流行していて、昔のロゴなどを配したアイテムも人気となっています。現在の流行だけではなく、昔の流行もかかわってくるところも興味深いといえるでしょう。

シンプルなデザインの良い点

シンプルなデザインで、企業名や頭文字などをもとにデザインしたタイプのロゴマークは多く使われています。こうしたタイプのデザインには、流行にとらわれずに長く使い続けられる魅力があるといえるでしょう。シンプルであれば、小さくしても使うことができるため、様々なところで活用できます。

複雑で大きなデザインのロゴマークになってしまうと、名刺などに小さく印刷したときにつぶれてしまい見えにくいこともあります。安定と信頼が大切な業種や商品にはこうしたものが向いていることもあるのです。逆にシンプルさが現代的で流行のものに見える効果もあります。

工夫があるデザインの良い点

流行を取り入れたり、何かしら工夫をしていたりするロゴマークは、目にとめてもらいやすく、気にしてもらいやすいメリットがあります。会社名や商品名を広く知ってもらいたいときなどには特にこうした工夫のあるデザインが効果的です。

独創的なものはほかのロゴマークに埋もれにくい点も大きなメリットでしょう。既存の枠にとらわれないロゴマークを考えることは難しいですが、効果は抜群です。使い道を考える必要はありますが、人目を引くために流行を取り入れる意味は大いにあります。

同じものでも少し変える

基本的には同じロゴマークでも、少し変えていくことで印象は変わります。特に色の与える影響は大きなものがあります。季節の色を取り入れてみたり、背景の色に合わせて見やすい色にしてみることも有効です。同じ形で会っても色が違うだけで新鮮な印象になりますので、全体を変えることに抵抗がある場合にはこうした色の変化を使ってみるのもよいでしょう。

特に背景との色合わせはしっかり考えたいものです。

総合的に考えてよいロゴを

その時の流行を考えてロゴをデザインすることは重要なことではありますが、長く続くものに関してはあまり流行を追いかけないほうが良いこともあります。企業や商品のイメージに合うかどうかという点も考える必要があるでしょう。

そうしたことも踏まえて、総合的に考えて適したロゴを考えていくことも必要です。状況が変わっても愛される会社や商品であるように、流行はあくまでスパイス程度に、そこに寄りかからないデザインをすることも意識したいものです。

ロゴマークをよく見てみよう

ロゴマークにはデザインされた時の思いなどが詰め込まれています。場合によっては流行を感じることもできるでしょう。特に流行を意識していないとしても、現在作られているものには現在の流行が知らず知らずのうちに反映されているかもしれません。

これまでのロゴマークを見ていくと、流行をはじめとしたさまざまな工夫が感じられることでしょう。