ロゴマークのコンセプトの考え方

ロゴマークを作成するときにはコンセプトが大切だということがよく言われています。ただ、ロゴマークのコンセプトをどうやって考えたら良いかがわからずに困っている人もいるでしょう。この記事ではロゴマーク作成の意味を大きくするためのコンセプトの考え方を解説します。

作成を依頼する段階でのポイントも紹介するので参考にしてください。

ロゴマークはその時代の流行と大きな関係がある

ロゴマークの作成では目的の次にコンセプトの決定へ

ロゴマークの作成をするときにはデザインをするためにまずコンセプトを考えようと思うかもしれません。しかし、ロゴマーク作成で最も重要なのは目的を明確にすることです。今回作成するロゴマークは何を目的としているのかを考えてみましょう。

会社設立のときにブランディングの目的でロゴマークを作成することもよくありますが、商品やサービスに個々にロゴマークを付けて販促をすることもあります。また、今まで使用していたロゴマークを新しいものに変更してイメージの刷新を図る場合もあるでしょう。

目的によってロゴマークの用途にも違いがあります。会社の公式サイトで使用するのか、ノベルティやパンフレットにプリントするのかによっても違うイメージのロゴマークの方が効果が上がります。そのため、ロゴマーク作成では目的を決めてからコンセプトを考えるのが重要です。

目的が明確になるとデザインのイメージも湧きやすくなり、コンセプトもはっきりと打ち出せるようになります。まずは目的をよく検討して、達成すべき目標も可能な限り具体化しましょう。

ロゴマークのコンセプトは視点が重要

目的に応じて最善のロゴマークを作り上げるためにはコンセプトの魅力の大きさと適切さを重視して考えましょう。特にロゴマークのコンセプトを考える上で欠かせないのが視点を意識することです。コンセプトの視点とは「誰の考え方によってコンセプトを打ち出すか」です。

ある商品の販促のためにロゴマークを作成しようとするときには、コンセプトの視点として経営者、ユーザー、現場の三つを想定することができます。誰の視点でコンセプトを考えるかによってイメージが変わり、ロゴマークの仕上がりにも大差が生じます。

それによってロゴマークの効果にも違いが生まれるため、誰の視点でコンセプトを打ち立てるかを十分に検討することが必要です。

経営者視点でのロゴマークのコンセプト

経営者視点でロゴマークのコンセプトを考える方法は会社のロゴマークを作成するときに適しています。ブランディングをする上では会社の経営者としてのプライドや考え方、やりたいことなどを反映させることが重要だからです。

ロゴマークには商品やサービスを購入するユーザーだけでなく、社員に向けたメッセージも含まれていきます。商品やサービスの開発のコンセプトにもつながるため、会社の価値を決める重要な要素になるのがロゴマークです。

そのデザインやイメージを支えるものだからこそ、ロゴマークのコンセプトは経営者視点で決めるのが良いと考えられるのです。ただ、会社が置かれている状況によっては以下で紹介するユーザー視点や現場視点の方が良いこともあります。

会社のロゴマークを作成するシーンを考えて、どのような違いが生じるかを確認していきましょう。

ユーザー視点でのロゴマークのコンセプト

会社のロゴマークを作成するときにユーザー視点でコンセプトを考える方法は、ユーザーに対する訴求力を重視できるのが特徴です。経営者がこだわりをロゴマークのコンセプトにするよりも、ターゲットにしたいユーザーの視点を重視して親しんでもらえるイメージのロゴマークにした方が良いと考えることもできるでしょう。

年齢や性別、趣味などを考慮して興味を持ってくれるデザインや、すぐに覚えてもらえるデザインにすることを重視するとブランディングがスムーズに進みます。このような目的で会社のロゴマークを作成する場合にはユーザー視点でコンセプトを検討するのが重要です。

経営者や社員とは異なる視点で商品やサービス、あるいは宣伝広告などを見ているからです。使う立場になって考え、どんなコンセプトが打ち立てられていたら興味を持つかを議論して導き出すのが良い方法でしょう。

現場視点でのロゴマークのコンセプト

会社のロゴマークのコンセプトを現場の視点で考えるのは職人重視の会社でよく取り入れられている方法です。会社の財産は何かと考えたときに、最も貴重なのが現場で働いている従業員だという場合があります。典型的なのが手作業でものづくりをしている会社で、一人一人の職人が貴重な財産だと考えられるでしょう。

その現場の視点で何が大切なのかを議論し、コンセプトとして打ち出せば独自性の高いロゴマークができあがります。コンセプト自体に他社との違いが生まれるため、共感したユーザーを魅了するロゴマークになるでしょう。

現場では人材だけでなく技術が重要な場合もあります。会社として価値を生み出す源泉が何なのかを考察し、その源泉のある現場を中心にして考えることでブランド価値がよくわかるロゴマークが完成するでしょう。

ロゴマークのコンセプトは依頼先との共有が肝心

ロゴマークを作成するときにはデザイナーやデザイン会社などに依頼して作成してもらうのが一般的です。ただ、このときに大きな問題になるのがコンセプトを理解してもらうことです。社内で議論をしていかにコンセプトを明確にしたとしても、依頼先とうまく共有できなければコンセプトを反映したデザインのロゴマークができずに困ることになりかねません。

依頼先とは十分に打ち合わせをしてイメージを共有することが大切ですが、「明るい」「心躍るような」などといったイメージを示す言葉で伝えようとしてもなかなか伝わらないこともあります。できるだけ具体的に「木の葉」「植木鉢」などの言葉を使ってコンセプトを伝えましょう。

たくさんの単語を並べて連想してもらうのは効果的な方法です。雑なものであってもイラストを描いたり、関連する写真を用意したりすると、デザイナーとコンセプトをしっかりと共有できるでしょう。

ロゴマーク作成の目的に合わせてコンセプトを考えよう

ロゴマークのコンセプトは作成目的を達成できるかどうかを大きく分ける重要なポイントです。どのような視点で作成するかを重視し、中心になる人の視点でコンセプトを考えましょう。作成する時点では依頼先のデザイナーとの共有が肝心です。

できるだけコンセプトは具体的にしてイメージをつかんでもらえるように工夫しましょう。

詳細-会社ロゴデザイン:ビズアップ